薄毛と筋トレの関係とは?AGAが進行するという噂の真偽を調査
またこの季節がやってきた。
そう、梅雨だ。
不快感との闘いだ。
話は変わるが、リモートワークの影響で少し太ったように感じる。
というか、体重計にのったら3キロ以上増えていた。
そこで、自宅でできる筋トレをしてみようと思い立ったのだが、「筋トレは薄毛(AGA)を進行させる」という記事を見かけた。
もし本当だとしたら、このたるんだ体をしぼるにはどうしたらいいのだろう……
筋トレと薄毛(AGA)の関係について、真偽のほどを調査した。
筋トレは薄毛(AGA)を進行させるという噂
なぜ、筋トレが薄毛(AGA)を進行させるという噂が流れたのだろうか?
それは筋トレによる、いくつかの影響があった。
男性ホルモン
AGAの主な原因は、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼⅡ型酵素が結合することでジヒドロテストステロンという悪性ホルモンに変化して、毛髪の成長が阻害されていることにある。
筋トレをすることでテストステロンが増加するという効果が期待できるため、薄毛(AGA)が進むという噂が流れたようだ。
単純にテストステロンが増える分には問題なく、むしろ薄毛対策にもなるという。
ジヒドロテストステロンを増やさないことの方が重要で、ウェイトトレーニングなどの過剰なトレーニングは逆効果にもなるそうだ。
活性酸素
活性酸素は体を酸化(錆びさせる)もので、消費したエネルギーに比例して増加するものだ。
この活性酸素というものはとても厄介で、細胞にダメージを与えることがわかっているらしい。
代謝可能な量以上に増加した活性酸素は、老化や生活習慣病を引き起こす原因にもなる。
筋トレによって消費したエネルギーが多いほど、活性酸素は頭皮の細胞にもダメージを与えるというわけだ。
タンパク質
筋トレをすることにより、体はより強くなろうとタンパク質を消費する。
タンパク質は筋肉だけでなく、髪にとっても必要不可欠な栄養素だ。
毛髪は、「ケラチン」と呼ばれるタンパク質からできている。
しかし、過剰な筋トレをすると筋線維の修復のため、髪に必要なタンパク質までまわされてしまうのだ。
これらが、「筋トレをすると薄毛(AGA)が進行する」という噂の主な要因のようだ。
筋トレしながら薄毛(AGA)を抑制するには
たるんだ体をしぼるためにも、筋トレはしたいところ。
そのためには「男性ホルモン」「活性酸素」「タンパク質」の対策をしなければならないようだ。
有酸素運動で悪性ホルモン化を減らす
ジョギングなどの有酸素運動は、悪性ホルモンであるジヒドロテストステロンを減少させるという研究報告があるらしい。
最初からアスリートばりのトレーニングなどできるわけもないので、できる範囲で始めれば大丈夫そうだ。
抗酸化物質を多く含む食品を摂取する
活性酸素を減らすためには、抗酸化物質を多く含む食品をとる必要がある。
ポリフェノールやカロテノイドが抗酸化物質として注目されている。
ポリフェノールにも種類があり、アントシアニン(ブルーベリー)・セサミノール(ゴマ)・タンニン(緑茶のカテキン・発酵茶のテアフラビンの総称)などが挙げられる。
一方、カロテノイドは緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンやリコピンが知られている。
筋トレ後にプロテインを飲む
プロテインは高タンパク質の粉末で、筋トレで減ったタンパク質を補ってくれる。
アスリートがトレーニングの後に飲んでいるのは、とても理にかなっているのだ。
プロテインにはさまざまな種類があるが、ポリフェノールを含む大豆を使った「ソイプロテイン」が髪にはいいらしい。
しかし、プロテインだけに頼らず、日ごろの食事でもタンパク質を意識してとるとよりいいだろう。
過剰な筋トレは避けて悪性ホルモンを増やさない
筋トレが悪いわけではなく、筋トレにより悪性ホルモンであるジヒドロテストステロンが増えてしまうことが問題ということがわかった。
日々の食事ではタンパク質や抗酸化物質を含む食材を積極的にとり、筋トレ後にはプロテインでタンパク質を補うと薄毛(AGA)の抑制が可能だ。
噂は真偽がわかってすっきりした。