自毛植毛手術後はアルコール(飲酒)を控えたほうが良いのか。
以前、術後の喫煙について調べてみた。
これから忘年会シーズン、アルコールを飲む機会も多い。
酒好きな人間としては喫煙と同様に気になる部分だ。
アルコールは頭皮、毛髪にどんな影響を与えるのだろうか。
自毛植毛の手術後はアルコール(飲酒)を控えたほうが良いのか。
【目次】
アルコールが頭皮・毛髪に与える影響
アルコールの摂取はストレス解消や血行促進にもつながり、いいことのように思える。
市販の育毛剤にもアルコールの成分は含まれているのだが、頭皮・毛髪に直接塗布することと飲酒で摂取することには違いがある。
飲酒によってアルコールを摂取すると、肝臓で分解される。
この分解時に毛髪に必要な成分(メチオニン、システインなど)が使用されるのだ。
さらに、肝臓でアルコールが分解されることで「アセトアルデヒド」というものが生成される。
これは飲酒で顔が赤くなったり、二日酔いの原因になる物質だ。
アセトアルデヒドは、ジヒドロテストステロン(DHT)の働きを活発にさせる働きがある。
つまり、抜け毛の原因といわれている成分の働きが良くなってしまうのだ。
後頭部の毛髪はDHTの影響を受けにくいのでは?
自毛植毛というと、大方後頭部のDHTの影響を受けにくい毛髪を前頭部や頭頂部などに移植するのが一般的だ。
ならば、自毛植毛の手術後に飲酒をしても問題がないように思えるがどうなんだろうか?
結論からいうと、自毛植毛で後頭部から移植した毛髪は影響を受けにくいため、抜け落ちることは少ないといえる。
ただし、ショックロスは別である。
ショックロスについてはこちらで確認してほしい。
自毛植毛の手術後にアルコールを摂取しすぎると、植毛した毛ではなくもともとあった毛が薄毛・抜け毛の影響を受けやすくなる可能性はある。
しかし、我慢してはストレスがたまり、それも抜け毛の原因になるので難しいところだ。
自毛植毛手術後のアルコール摂取は適度に
自毛植毛手術後2~3日は飲酒を控えてもらっているクリニックが多いようだ。
しかし、アルコールの摂取は適量であれば問題ないとしている。
適度なアルコールの摂取は心不全で死に至る確率を下げることもでき、虚血性心疾患の予防にもつながる。
一方で、過度なアルコールの摂取は肝臓への負担や糖尿病、食道炎、ほかにもすい臓や脳にも影響を与える。
それゆえにアルコールは諸刃の剣ともいえるだろう。
これからの季節は特に飲みすぎには注意していきたい。